2025.4.2
― 新会員スピーチ ―
「アートの役割」
庄司 雅一 君
皆さん、こんにちは。昨年2024 年4 月3 日に佐竹力總様、富田謙一郎様よりご推薦を頂き、歴史と伝統のある京都ロータリークラブに入会させていただきました、庄司雅一でございます。
私自身の生い立ちについて、東山区は清水寺の参道の五条坂で生まれ育ち、清水小学校、中学は洛東中学校を卒業しました。
その後、高校からは父親の奨めでロンドン郊外のハイスクールに通い、大学はアメリカ東海岸のハートフォード大学を卒業しました。
卒業後は帰国し、東京で約3 年間ギャラリーに勤め、家業である画廊、大雅堂へ戻り今に至ります。
絵画は作家さん達それぞれの思いで描かれますので、傾向は千差万別です。その中で、選ぶプロセスには偶然街で見かけた絵画に惹かれた、インスピレーションだったり、お住まいの空間に何が合うのかと想定する事があります。古来より日本には来客をもてなす場所に絵を掛ける床間があり、そこに掛軸をかける習慣があります。最近は生活習慣の変化で、床間に変わり額縁をかけられています。
元来、掛軸には四季の変化や行事を奏でられた作品が描かれていて、また額縁に描かれた絵画も季節を楽しむものが好まれていました。一方で近年はアート作品に求められる内容も変化しており抽象的な表現から、作品を通して世界観が表現されたりと、より人間性を重視した作品が好まれてきています。
常に私はアートの役割について美術、アートは必需品だと考えております。何気なく手にしているカップやお皿の美しさを楽しむことは日常ですし、服選びも何が素敵かなど、美的な感性に合うものを選びますね。いわば絵画はその美的感覚が凝縮されています。
今、注目の「AI」ですが、このAとI はアーティフィシアル インテリジェンスの略、人工知能の略になります。アートの感性は人間だけが持ち得る、動物との線引きはこのアート感性の有無となります。どの商品、サービスにも潜んでいるアートの感性を活用される、そのような日常に深く溶け込んで欲しいと願います。
京都ロータリークラブ
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