2024.11.27

「京都ロータリークラブ100年の歩み 第2回 再加盟から創立50周年まで」
国際ロータリー元理事
(公財)ロータリー日本財団理事長
国際ロータリー諮問委員
千 玄室 君

戦争の影響で解散を余儀なくされ、「水曜会」としてその精神を継承してきた京都ロータリークラブは、1949年に国際ロータリー(R.I.)への再加盟を認められた。そこには、先輩たちの並々ならぬ努力があったと思う。再加盟に奔走した大澤善夫さんが会長に就いて、活動を再開した。

1954年には、京都R.C.初のアディショナルクラブ、京都南R.C.が創立された。父の勧めもあり、私はチャーターメンバーの一員になった。こうして出会ったロータリーは、私の人生になくてはならない存在になっている。

R.I.再加盟の数年後には海外から京都へ、多くの要人がやってきた。1956年には「四つのテスト」を起草したハーバート・JテーラーR.I.会長代理が、1957年には京都R.C.の再加盟に特にご尽力くださったジョージ・RミーンズR.I.事務総長が来日した。京都R.C.を中心に、大阪など近隣のクラブが合同例会を開いて歓迎した。テーラーさんは「四つのテスト」が生まれた経緯や奉仕の心についてわかりやすい英語で話した。ミーンズさんは「I love Kyoto Rotary」とスピーチを締め括り、私たちを大いに感激させた。

京都クラブの活動は次第に活発になり、毎年、多くの奉仕活動に取り組んだ。1964年には、社会奉仕事業として、外国人観光客に向けて英語を併記した街路標識の贈呈もした。母子家庭の支援事業にも早くから目を向けた。1966年には、京都ライオンズクラブとの合同事業や懇親会も開催して、ともに奉仕活動の充実を目指した。

「クリスマス家族会」「秋の家族会」で会員たちは家族ぐるみのつながりを深めた。小唄、清元はじめ趣味の会、同好会もたくさんできて熱心に活動した。私は、京都R.C.水交会(ネーヴィークラブ)に参加した。かつて海軍に在籍したロータリアンが集い、当時の思い出を語り合った。

1969年には、京都ローターアクトクラブがR.I.から認証された。国際交流の気運も高まり、1971年には漢陽R.C.と、海外とは初となる姉妹クラブ関係を結んだ。

1975-76年度、私はR.I.第365地区のガバナーに就任した。1975年10月に挙行された京都R.C.の創立50周年記念式典で、ガバナーとして祝辞を述べる機会をいただいたのは、感慨一入だった。(第3回は、2025年3月12日)

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