2023.8.2

― 新会員スピーチ ―
「一枚の美しい風景画を求めて~経営者人生を支えた私にとっての詩とは~」
上村 多恵子 君

今年の夏で学生社長になってより以来、約50年を経てまいりました。

当社は、モータリゼーションと情報IT技術の発展・進化に伴い、ロジステックス、SCM分野にいち早く取り組み、何とかやって参りました。

又、個人としては国の港湾、道路、空港、歴史的町づくりや金融庁のPFIや国際会計基準作り等の委員として政策決定の役にも就任させて頂きました。これは身に余るお役目でした。勉強にもなり私自身のレガシーとして一端を残せるものとなりました。今また新たに大阪万博夢洲交通対策会議、水素みらいプロジェクト等に参画しております。

振返ってみまして、両親共21歳で亡くし、何とか人生を支えてくれたものは、「詩」へのこだわりと、この京都という土壌が、特に優しく、特に厳しく鍛えあげて押し出していただいたと感謝しております。

本日は私を支えてくれた「詩」についてお話したいと思います。経験のない私が会社の経営再建から始めまして苦難の連続ですが、俗の俗にまみれても「私は真理と普遍性を追求する詩人」「人生は旅、いづこから来て、いづこに去ってゆく、旅の途中に忘れ得ない一枚の美しい風景画を何枚残してゆくか」であるという詩人のプライドと根拠なき自己肯定感が支えておりました。

特に私の書く現代詩は、「人間が宇宙で孤独に直面している実存的状態」、「変化する社会と、どう対峙するのか」や陰、闇、無、死、暗黒等をテーマにするもので、花鳥風月をテーマにする雅やかなものではありません。「今、ここ、自分」「昨日、今日、明日」を生きぬくための何かモヤモヤした言葉。自分の精神を高いところにピンと張りその高揚感を天哲のように自分を信じて待つ、というスタイルです。

「The Poetry is the words of reason in front of the Why.」

現代詩を語る時にピッタリな言葉です。AIが上手に詩をつくる時代ですが、AI詩人にはできない詩をこれからも作っていきたいと思います。

これからは社会への恩返しや、社会貢献できることをやっていきたいと思います。よろしくご支援お願いいたします。

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