2022.10.5

― 米山月間に因んで ―
「『遠隔』でも遠ざからない」
米山奨学生
彭 悦 さん

主に、ロータリーの奨学生として参加したイベントや経験したこと、そして、「遠隔」について考えたことをお話し致します。

前者に関しては、最近1年間はようやく色々な対面式のイベントに参加できるようになったが、その中で特に印象深かった4つの経験について話します。具体的には、去年の11月の西本願寺見学を通して、日本は自然を重んじていることとロータリーはイベントの参加者にお互いにつながりを持たせることを重要視していることに気づきました。そして、去年12月の年末家族会で、ロータリーの方の行き届いた思いやりに感動し、また、家族のことを大事にしたいと思いました。それから、クラブの方からいただいたチケットで夜桜を観に行って、美しい夜桜と事務局の方からの優しいコメントに癒されました。最後に、祇󠄀園祭体験会で、中日間の親睦と友好を願っている方に質問されたことによって反省し、真に友好を促せるようなことをしていきたいと思いました。

後者に関しては、コロナが始まった当初、慌てや戸惑いが多かったが、人々が対策を考えて、職場や学校などにおいて「遠隔」という言葉が頻繁に出現し、徐々に最初のパニックがなくなりました。しかし、対面でないと伝わりにくい相手の気持ちと感情、自分の目や耳で確かめられない風景、事実などは、「遠隔」的操作によって実現できないため、不満や不安も生まれています。ただ、コロナが始まる前から、「遠隔」というものはすでに存在しており、今はその占める割合が大きくなっただけだと意識した時に、「遠隔」は「対面」の反対語ではないと思いました。人々が「遠隔」にもやもやと感じたのは、「対面」にあるかけがえのない部分を失いたくないからであって、その部分の実質は、①一緒に同じ場所にいて、経験や感情を共有すること、②情報が同等に共有できない、真実を知る事ができないことだと思います。よって、時代の変化に抵抗したり悩んだりせずに、時代の潮流に乗り込む姿勢を取りながら、その過程で大切のものから遠ざからないように努力すべきだと呼びかけました。

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