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2021.11.24

― 新会員スピーチ ―
「クラシック音楽のマーケティング課題」
山本 貴嗣 君

私の仕事は企業や社会のマーケティングパートナー、グロースパートナー。その視点で趣味のクラシック音楽の課題を考えてみる。

今年のショパンコンクールで反田さんが2位入賞するなど、日本人音楽家の活躍は目覚ましい。コロナ前、東京では一晩に平均30もの演奏会が行われ、コンサートホールは国内に3千箇所以上。しかし、文化としてクラシック音楽が根付くには、兵庫県芸術文化センターの取り組みなど良い事例はあるものの、ファン育成の仕組みが未熟。

アマチュア指揮者の私は、95年にけいはんな学研都市でオーケストラを立ち上げ、「学術・研究の街に文化の響きを」と、演奏会だけでなく小学校訪問演奏やバレエ公演など地域の人々の音楽への関与拡大に取り組んだ。03年から長岡京で市民楽団の運営と演奏の再興を手掛け、市の文化奨励事業での様々な挑戦、ミニコンサート、オペラ公演等を通じて地域のクラシック音楽ファン育成の仕掛けを実践。

今後は若いクラシック音楽ファンの育成にも取り組みたい。