2025.3.12

「京都ロータリークラブ100年の歩み
第3回 1975年から創立75周年(2000年)まで」
国際ロータリー元理事
(公財)ロータリー日本財団理事長
国際ロータリー諮問委員
千 玄室 君

京都R.C.は1975年に創立50周年を迎えた。折しも、私は第365地区のガバナーとして、「共に仕え合って 豊かな心を!」というターゲットを掲げ、地区の運営に邁進していた。京都R.C.の例会に公式訪問で出席したのも懐かしい。また、同年11月に京都で開催された「R.I.アジア第3ゾーン インターディストリクト・ミーティング」、京都R.C.や地区をあげての協力によって素晴らしい会になった。R.I.会長はじめ出席者を歓待する準備に、多忙を極めた記憶がある。

1976年にはボストンR.C.と姉妹クラブ関係を結んだ。漢陽R.C.に次ぐ2番目の姉妹クラブだ。1976年頃には毎年、「クリスマス家族会」が開かれ、家族ぐるみの親睦を深めた。近江舞子へ出かけ、船上で「秋の家族会」を催したりもした。

1982-83年度の「第265地区 地区大会」では、京都R.C.がホストを務めた。「天職(vocation)を通じてどのような奉仕ができるか」を議論したパネルディスカッションは大変有意義だった。私はその時、「トム・ソーヤーの冒険」の一節を引いて、笑顔で楽しく奉仕をすると、周りの人に「自分もその楽しさを知りたい」と思わせ、奉仕が広がっていく、という話をした。自身が喜びを感じられることこそ、奉仕の本質だろう。

1984-85年度のクラブ行事を振り返ると、家族会のほか、三古都R.C.合同例会、インターシティ・ゼネラル・フォーラムなど、京都R.C.らしい行事が並ぶ。当時は、本部からの細かい指示は少なく、ガバナーたちが掘り起こしたテーマにそって、クラブごとに独自の活動につなげていた。

1988年から90年まで、私はR.I.の理事に就任した。理事として様々な国を訪れ、国によってロータリーに対する考え方が違うと痛感した。

すべての人はそれぞれ、仕事を通じて「奉仕の種(たね)」を持っている。その種を蒔き、育てねばならない。苦難を越えて種を成長させ、実らせることができれば世の中の役に立ち、喜ばれる。ロータリーで学んだ、私の人生哲学だ。100周年を機に今一度、一粒の種を蒔いて欲しい。それは次の時代に受け継がれていく。

創立60周年(1985年)と75周年(2000年)の時に、私は記念委員長を務めた。皆で協力して素晴らしい記念行事になった。その伝統もまた、100周年へとつなぎたい。
(第4回は、5月14日)

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