2024.10.2
「加速する『あたたかい京都づくり』」
~子育て環境日本一に向けた取組について~
京都府知事
西脇 隆俊 氏
私は知事選に初出馬した当初から「子育て環境を大事にしたい」と訴えてきた。府は2023年、「社会で子どもを育てる京都」の実現に向け、「子育て環境日本一推進戦略(2019年策定)」を改定するとともに、「子育て環境日本一推進条例」を制定した。
改定版の「新・子育て環境日本一推進戦略」では「4つの重点戦略」を柱に据え、幅広いプロジェクトを盛り込んだ。
○重点戦略1:子育てが楽しい風土づくり
具体策の1つに、ドイツに倣った「京都版ミニ・ミュンヘン」がある。子どもたちだけの仮設のまちを、子どもたち自身がルールを決めて運営する取組だ。子どもの自主性を育みつつ、サポートする若者と子どもが交流する機会を増やす狙いがある。今年8月、福知山で開催した。
○重点戦略2:子どもと育つ地域・まちづくり
「子育てにやさしいまちづくり推進計画」制度を創設した。地域の大人と子ども、子ども同士がつながる遊び場などを整備し、「まち全体で子どもを見守り支える」まちづくりを進めている。
○重点戦略3:若者の希望が叶う環境づくり
子育てがしやすい職場づくりを、企業に呼びかけている。アドバイザーの派遣、補助金制度の活用などによって、「大工職の週休2日」「子連れ出勤」などを実現する中小企業も増えている。
婚活の応援については、「きょうと婚活応援センター」を中心に取組を進めている。そのほか、京都サンガF.C.の試合観戦などの時間を共有し、その後にマッチングタイムを設けるイベントも、マッチング率が約5割という成果を挙げている。
○重点戦略4:全ての子どもの幸せづくり
具体的なプロジェクトの1つに、「親子誰でも通園制度」がある。国が始めた「こども誰でも通園制度」を進化させて、親も対象にした。「制度を使ったおかげで、親同士のネットワークができた」といった声も届いている。このような成果を積みあげて国へ働きかけ、全国展開を図りたい。
さらに、京都府は「ドナルド・マクドナルド・ハウス京都」の整備を応援している。病気で入院する子どもに付き添う家族が利用できる滞在施設だ。京都ロータリークラブの皆様からのご寄付に感謝を申しあげる。さらに支援者を増やすために、ご協力をお願いしたい。
京都ロータリークラブ
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