2020.10.28

「ガバナー公式訪問所感」
R.I.第2650地区ガバナー
松原 六郎 氏

今年度のホルガー・クナークR.I.会長は「ロータリーは機会の扉を開く」というテーマを掲げた。「私たちロータリーのあらゆる奉仕活動が、どこかで、誰かのために機会の扉を開く」という意味だ。テーマロゴは三色の扉で、ローターアクトのシンボルカラー「クランベリーレッド」の扉には「機会の扉は若者にも開かれている」というメッセージが込められているという。

このテーマを受けて私は、地区のスローガンを「ロータリーの原点に返る―誠意をもって語り合い、勇気をもって共に未来へ」とした。 「原点に返る」としたきっかけは、米国の動物学者、エドワード・S・モース氏の著書との出合いだった。明治10年に来日した彼は著書の中で、日本人について「生まれながらに善徳や品性をもっている」と称賛している。私は改めて、職業奉仕や四つのテストの高みを目指すことが日本のロータリーのプライドだ、と思い至ったのだ。

新型コロナウイルス感染症の影響で地区の活動も大きな制約を受けているが、非常時の今こそ「原点に返る」ことが求められると考えている。

さらに、私が掲げた三つの基本方針のなかでは、「自らがウイルスに感染せず、人に感染させないことに最大限注意しながら、家族と、我らが生業を守る職業奉仕を全うする」が、私たちの最大のミッションだと思う。外出自粛など、これまでの利益追求(利己)から奉仕(利他)が求められるようになった。この行為こそがロータリーの原点だと信じている。

ただし、経済は回していかなければならない。仕事で困難に直面している仲間への支援もしたい。奉仕の担い手である仲間を守ることが、地域を守ることにつながるからだ。

新型コロナだけでなく、感染症による危機は今後も繰り返し訪れるだろう。それに備えて、ロータリーはどうするのか、考えていく必要がある。

私は、とくに若者の力に期待している。例会の大切さ、職業奉仕、四つのテストなど、基本は大切にしつつ、ヤング・ロータリアンならではのノウハウを活かして、これからのロータリーについて考えてほしい。もちろんグッド・オールド・ロータリアンの皆さんの支援も欠かせない。

ロータリーのあり方を皆で考えていくために、一人ひとりの心の中にある「ロータリーの原点」を見つめ直していただきたいと願っている。

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