2020.1.29

―追悼例会―

「故 園 侯一君を偲んで」
松浦 俊海 君

昨年6月4日、心臓発作のために享年86歳で急逝された会員 園 侯一氏を追憶します。
大阪梅田でR.C.歴あり、2011年に絹川 定さん、福岡美彦さんの推薦で入会された。

入会当時は婦人服販売ジャルダン社長で阪急17番街の会長だった。お住まいは湖西線小野駅の北、琵琶湖畔にあり、元は毎日新聞保養所で毎日庵と名付けられた。広大な敷地で桟橋がある。ヨット・ボートが発着可能。裏庭が広くて、草木・小鳥の写真を撮って、たびたび例会に持って来られた。

昭和8(1933)年、福岡生まれ。幼少時は南京に住まわれた。戦後1947(昭和22)年、14歳で引揚げて、心斎橋の呉服屋の丁稚になる。
番頭になった頃、得意先の紹介で僧侶・参議院議員・小説家であった今 東光師の書生となる。

大阪市商店会総連盟北区理事長、17番街会長などを歴任。
昨年6月4日病院で逝去され、葬儀納骨も壬生寺で、霊園の合祀墓に納めた。法名「緑水侯照居士」。壬生寺の土になられた。

趣味は実に多趣味だった。コイン収集、骨董、古代エジプトの話、中国の歴史の語り部だった。

「故 茂山 千作君を偲んで」
水原 醇 君

昨年9月21日突然の訃報にわが耳を、目を疑った事でした。そもそも彼との出会いは千玄室大宗匠の伯父様 井口海仙師に茶道を習う幽静庵での事でした。若手男性の竹組として正義君と共に「桐蔭席」で懸釜をさせて頂きました。

ハワイ在住の友人から、戦後50年ハワイのマウイ島に市民会館が出来、「狂言」を演じて欲しいとのこと。茂山狂言「考究会」より正義君はじめ7人が参加。ハワイ州知事以下参加者のパレードでは、狂言浴衣の7人はとても人気がありました。さて当日になって困ったことは、舞台のマネージャーからセリフを英語で出来ないかとの申し入れです。基本の解説を英語でと言う事になり会場で説明。正義君が所作を演じる。扇子の扱い、音は全て口で臨場感を出します。土産に祇園の芸妓の団扇をプレゼント。効果は抜群。笑って欲しいところで笑いが来る。興が乗って来た我々は「棒縛り」をランウエーの先まで駆けだす有様。受けました。楽屋口に観客の長蛇の列。対応に出ますと原因は団扇でした。

戦後間もなく先代が始められた小学校への狂言の出前教育を、彼は千作襲名後も引き継がれ師家18人余りを纏めてこられました。大変な阪神タイガースファンで、一同の六甲颪の歌と謡曲「祐善」に送られたお葬式は餘にも早い別れになりました。

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