2019.3.6

―新会員スピーチ―
「サラリーマンという生き方」
東京海上日動火災保険(株) 京都支店長
澁谷 尚樹 君

この4月でサラリーマン生活30年目を迎えます。これまでのキャリアは、新規事業開発部門に始まり、社外やグループ会社への出向、様々な間接部門、そして営業第一線とバラエティに富んでいます。これらは、自らの希望が叶えられた結果ではなく、「働く場所」も「仕事内容」も、自分でコントロールできたことは殆どありませんでした。私のサラリーマンとしてのキャリアは、私にとっては正に「偶然の産物」と言えます。

異動のたびに、新しい役割に関して一から学び直すことの繰り返しで、3年から5年周期で転職を繰り返しているような感じでした。同期の仲間と比較して、自身の専門性が蓄積していかないことへの焦りの気持ちもありました。それでも、周囲の方々に支えられながら、与えられた環境の中で、その状況を受け容れ、その状況に自らを適応させた上で、与えられた役割を果たすべく、自分なりの思いと創意工夫を凝らして仕事と向き合ってきました。今となって振り返ってみると、バラエティに富んだ多種多様なキャリアが私を鍛えてくれたと実感しており、寧ろ、幸運だったと感じています。

「セレンディピティ」という言葉があります。あまり聞き慣れない言葉かもしれません。 「偶然の出来事や出会いを前向きに生かす能力」といった意味で使われています。私自身は、十数年前に読んだ、ある本で初めて触れた言葉です。その本の中で著者は「幸福な人生は、偶然でできているのではなく、偶然をどう活かすかにかかっている」と書かれています。必ずしもハッピーとは感じられない偶然の出来事や出会いは、公私ともに少なくありません。その状況を受け容れ、それに自らを適応させ、前向きに生かす能力とも言える「セレンディピティ」を高めることが、仕事面での成功のみならず、プライベートを含めた幸福な人生へと繋がっていくと教えられました。

私は、偶然の産物であるキャリアを通じて、「セレンディピティ」を鍛え続けるサラリーマンとしての生き方を、これからも全うしたいと思っています。

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