2018.11.7

― 新会員スピーチ ―
「民放業界について」
(株)京都放送 常務取締役
引野 雅之 君

日本の放送業界はNHKからスタートしました。

大正13年に(社)東京放送局が設立されてラジオ放送が始まり、これが後のNHKになります。テレビ放送は昭和28年に始まりました。カラー放送は昭和35年に始まり、前回昭和39年の東京オリンピックではNHKと民放が全面協力して、開会式やレスリング・体操・バレーボールなど8競技でカラー放送をしました。ちなみに、この年の紅白歌合戦もカラー放送になりました。私は当時8歳小学校2年生でしたが、まだ白黒テレビをよく見ていたように思います。

一方民放は、昭和26年に愛知県と大阪府でラジオ放送が始まりました。テレビ放送は昭和28年に東京の日本テレビで始まり、その後順次民放局ができて全国に広まって行きました。 民放テレビ局の多くは関東のキー局を中心とするネットワークを構成しています。

現在は、日本テレビ系列30局、TBS系列28局、フジテレビ系列28局、テレビ朝日系列26局、テレビ東京系列6局の5系列があります。これ以外に県域放送をしているネットワークに属さない局を独立放送局と呼んでいますが、全国に13局ありKBS京都はこれに該当します。

民放テレビ局は開局のころから新聞の全国紙と関係が深かったので、これを基にネットワークが構成されています。ところが、東京大阪間では開局当時から長い間腸ねん転現象が起こっていました。毎日新聞系のTBSと朝日新聞系の朝日放送がネットしていて、朝日新聞系の日本教育テレビ・現在のテレビ朝日が毎日新聞系の毎日放送とネットしていました。昭和50年4月になってやっとこのねじれ現象が解消されました。このように、民放は合併やねじれ現象など、いろいろな変遷を経て現在の形に落ち着いています。

民放はこれからもテレビ放送、AM・FMラジオ放送などを通して、平常時には視聴者の皆様に楽しんでいただける番組をお届けして行きたいと思っています。特に今年は豪雨災害、台風、地震などの広範囲にわたる大きな災害が多発していますが、このような非常災害時には地域の皆様に有益な情報をいち早く、正確にお届けして行きたいと思っています。

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