2018.8.8

「次代を担う子どもたちが希望の持てる『新たな京都』へ」
京都府知事
西脇 隆俊 氏

今年4月、第51代の京都府知事に就いた。京都市出身の知事は初代の長谷信篤氏以来、ふたり目になる。下京区で生まれた私は洛星中学校・高等学校で学び、6年間野球に打ち込んだ。野球部での教えと経験が、私の体幹をつくってくれたと思っている。京都府庁開庁150年の記念すべき年に知事に就任させていただいた巡り合わせに感謝し、新しい京都の礎をつくるために全力を尽くしたいと思っている。

知事になって4カ月だが、いろいろなことがあった。7月の豪雨では府内で5人の尊い人命が失われた。住家の被害は約2,300棟、現在も通行止めが続いている道路も多い。これらは防災など様々な側面から検証する必要がある。例えば「避難指示」「避難勧告」が発令されても、開設中、一人も来なかった避難所もあった。「避難指示・勧告」をいかに避難行動に結びつけるかという問題も重要だと考えている。

私は選挙のとき「安心・いきいき・京都力」の三つを公約に掲げた。この6月議会で、来年秋までに中期計画を作り直すことを承認いただいたので、公約も含め、私の思いを込めて計画の骨格づくりを始めている。

骨格の一つが「子育て環境日本一」の京都を目指すことだ。出会い、結婚、出産、子育て、教育、就労―「子育て環境」といわれるものを横串に様々な施策に取り組みたい。子育てに良い環境とは全ての世代にとって良い環境だと思う。

次に「総合観光戦略」。京都市域に集中している観光客に北部や南部へも周遊してほしいと考えている。京都市以外では、観光客数は増えても観光消費額が伸びない。宿泊施設等の不足も一因だ。5年後には新名神高速道路が全通し、城陽に西日本最大のアウトレットが誕生する計画がある。2020年のNHK大河ドラマは明智光秀。様々な追い風にのせて観光戦略を推し進める。

さらに3年後には文化庁が京都に移転する。京都はもちろん日本全国の人から本当によかったと言われる移転となるよう知恵を絞りたい。

また現在、四条烏丸に建設中の「京都経済センター」は、中小企業支援の核になる。

他にも盛り込むべき項目は多い。それぞれ各論・総論を含めて中期計画案を練っていく。

ひき続き皆様のご支援をお願いしたい。

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