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2018.6.20

― 新会員スピーチ ―
「まちづくりの知恵と作法」
三井不動産(株) 京都支店長
玉置 敏浩 君

私はみかんと野球の箕島高校で知られる和歌山県有田市で生まれ、学生時代、ブルーオーシャン戦略的進路決定で競合環境を避けながらたどり着いたのが都市計画の世界でした。

不動産会社入社後は大学で学んだ従来の都市計画制度の限界を感じながら、賑わいのある街をつくる秘訣を環境心理学の視点から追求してきました。成熟社会への移行に伴い、まちづくりのトレンドも統一設計・用途分離から多様性調和・ミックストユースへと変化しています。私の見解では道路と建物の境界が重要であり、この領域で如何に歩行者に配慮した設えが出来るかがこれからの都市計画の腕の見せ所となります。

そういった視点で小さな路地まで歩行者で賑わう京都の中心部を歩いてみると、賑わいのあるまちづくりのヒントを随所に見つけることが出来ます。そして散策中に街なかで見つけた「姉小路界隈町式目　平成版」には、私が追い求めていた古くて新しい「まちづくりの知恵と作法」が凝縮されていました。