2018.4.18

― 新会員スピーチ ―
「医学教育の現状と課題」
京都府立医科大学 学長
竹中 洋 君

「医学教育について」ご理解頂ければと考えています。

医学部6年間の教育は3分の2程度が、文科省の定めるモデル・コア・カリキュラムで構成され、国際基準化で70週間を超える臨床実習が必要です。4回生の後期にCBTと呼ばれる共用試験を受け、大学が行うOSCEと呼ばれる臨床実技試験を通れば、5回生でStudentDrとして実習に進めます。卒業試験を受け、予定者が1月に医師国家試験を受験します。2年間の初期臨床研修を経て、5年間の後期研修で専門医を取得するのが一般的です。症例を重ねて、指導医など病院で責任ある地位に就くにはそれから10年程度が必要で、40歳を超えて中堅医師の誕生です。

少子超高齢多死社会が到来しますが、2040年には新たな人口構成が定まり、この20年間が今年の入学生のキャリア形成に重なります。

医師数の積算化、AIやゲノム医療の展開と人口減、これを読み切れるかが医学教育の課題でもあります。

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