2018.2.28

― 世界理解と平和週間に因んで ―
「ロータリーと共に」
R.I.元理事
会員
千 玄室 君

2月17日、カンボジア・ミッションチーム結成5周年を記念して、ホノルルで大茶会と懇親昼食会を開催した。京都R.C.とホノルルR.C.が手を握り、肩を抱きあってロータリーの未来を語り合った。京都R.C.が世界各所でこのような機会をつくり出すことができたならば、それは人々が望む本物の平和を実現させていく第一歩になるだろう。

世界の人々と理解を深め合うには、文化的な交流が重要だ。日本文化息づく京都で活動する京都R.C.の果たす役割は大きいと思う。

およそ40年前、私の親友であるドナルド・キーンさんはコロンビア大学の日本文化センター設立に尽力した。私も彼に呼ばれて講義に行った。そこには韓国人の学生も多かった。現在でも歴史的認識が食い違う日韓だが、キーンさんは当時から、「お茶の力で韓国の人たちの恨(こん)の心を和らげてください」と言っていた。私は世界各国で、お茶を通じて多くの人々とふれあい、互いの文化を理解し合うことの大切さを実感している。

私は国連の親善大使も務めている。昨年12月には、来日した国連のアントニオ・グテーレス事務総長にお会いした。彼はSDGs(Sustainable Development Goals持続可能な開発目標)を掲げている。具体的な目標には、飢餓のない世界の実現、すべての人々の教育や健康などが盛り込まれている。それらはまさに、ロータリーが長年、取り組んできたプログラムだ。私がそう話すとグテーレス事務総長は、一緒になってプログラムを遂行していこうとおっしゃった。私は、ロータリーが国連にいろいろなことをお教えしなければならない立場になってきたのではないか、と感じている。これもまた、イアン・ライズリーR.I.会長の掲げる「ROTARY:MAKING A DIFFERENCE」、ロータリーが何か変化を起こすことにつながるのではないかと思う。

日本は今、世界の中で重要な位置を占めている。皆さまの意向を反映し、国連においても日本として、世界平和を実現させる力を持てるように、ご支援いただきたいと思う。

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