2018.1.17

「働く世代のがんと就労」
NPO法人 京都ワーキング・サバイバー 理事長
前田 留里 氏

現在日本では働き方改革が進んでおりますが、日本人の平均寿命は伸びる傾向にあります。そして女性の社会進出は進む一方で、女性のがん罹患率は男性に比べて高いです。従って日本は職場でのがん患者が増えていくと予想されます。ここで仕事と治療の両立はできるのか?両立できないと答える人が65%を占めるアンケート結果も出ております。しかし、新しい薬も開発され、がん患者の生存率も改善傾向にあるのが確実視されるなか、今後はどうやってがん治療と仕事を両立して生きていくか?というのがテーマになってくるでしょう。例えば京都産業保険総合センターではがんと就労の相談窓口を設けています。助成金などを受け取る制度もあります。この制度は就労している事が条件であり、がんを理由に職を辞してしまうと制度そのものを受けることができなくなります。企業経営者としてもまずはこの制度があることを理解して頂きたく思います。そしてがん患者でも企業にとってどのような能力を生かす事ができるのか?どのように生きていく道を探すのか?を一緒になって考え、社内の制度として今一度ご検討頂きたいと思います。

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