2017.11.29

― 新会員スピーチ ―
「新聞の執念」
朝日新聞 京都総局 総局長
久我 誠 君

日本の新聞業界の衰退ぶりは目を覆わんばかりです。朝日新聞も2006年には朝刊ベースで800万部あった部数が、16年には650万部を割り込みました。当然、部数に連動する広告収入も落ち込み、経営は青息吐息です。そういえば、満員電車の中で新聞を縦長に折りたたみながら読むサラリーマンの姿も今は昔。今ではニュースのチェックもスマホが主流です。特に若い人たちの間では、大手メディアが運営するニュースサイトもLINEやTwitterなどの陰にかすみがちです。インターネットを通じて個人が自由に発信できるようになったことは歓迎すべきことですが、「事実」の重みが軽視されていては、社会の実像が見えづらくなり混乱する一方です。朝日新聞は最近も「森友学園」への国有地売却や「加計学園」獣医学部新設をめぐってスクープを放っていますが、その原動力は「事実」を掘り起こす組織ジャーナリズムの取材力です。その執念を知っていただくために、普段は決してお見せしない調査報道の舞台裏をご紹介します。

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