2017.10.18

― 新会員スピーチ ―
「京都に眠る火消しの魂」
損害保険ジャパン日本興亜(株) 理事 京都支店長
宮嶋 健一郎 君

1887年(明治20年)に国内最初の火災保険会社「東京火災保険」が設立されました。当時は火災保険金をお支払いするだけでなく、社員自らが私設消防組を組成していました。お客さまが火事に遭遇されると、消防組の社員達が火消しの7つ道具のひとつである「とびぐち(鳶口)」を持って駆けつけ、周囲の家屋を壊して類焼・延焼を防いでいました。東京火災の社章は、Insurance(保険)の頭文字Iを中心に据え、とびぐちを交差させたものです。その社章マークを真鍮プレートにして、火災保険契約者の家の門や軒先に打ちつけることで自社のお客さまを識別していました。この百数十年前のとびぐちマークが全国で唯一、京都市内に複数残存しています。今日までに確認されているのは、鹿苑寺、両足院、福田寺、冨田屋さんなど5箇所です。特に鹿苑寺に残るマークは存在感も高く、私たち社員の誇りと共に「火消しの魂」を大切に受け継いでいこうと思います。

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