2017.10.4

― 米山月間に因んで ―
「私の国タイと私の研究、プロダクトデザイン」
米山奨学生
ジャンタウィーソンブン・アリーヤー さん

2008年に旅行で初めて日本に来た時、日本の街、自然の風景は独特だと思いました。特に、街の広告ポスターやお土産のパッケージデザインは、欲しいもの、買いたいものが一杯で、日本のデザインを勉強したいと思いました。2011年に山梨県の日本航空高等学校に留学し、日本語を勉強しながら日本の伝統と文化を学び、2014年に京都精華大学に入学し、京都で一人暮らしを始めました。入学したときには、わからないことが色々ありました。例えば、一人暮らしの生活では、学校生活と私生活の両立が大変でしたし、1・2回生の時には受ける授業が多かったので、提出期限を意識するスケジュールの管理が大切と感じることができました。しかし、私の在籍しているプロダクトデザイン学科の授業で、いまだに困ることがあります。それは、アイデアを形にするための材料をどこで揃えたら良いかわからない点と、日本のものは高くてなかなか試行することが難しいことです。

京都精華大学のプロダクトデザイン学科では多くの事を学び、様々な人々と出会うことができました。一回生の授業では漆芸と竹細工を学びました。漆芸、竹細工共に京都の伝統工芸であり、竹細工では、電球を中に入れたランプを作りました。三回生の授業では、ワコールと鯖江メガネとの産学連携をしました。ワコールの授業では、留学生の皆が体験するであろう飛行機での長時間フライトから着想をえて、機内でもリラックスできるようなインナーウェアを提案しました。

今、4年生になり、卒業制作を始めました。前期から研究調査を行い、卒業制作のテーマは「世界に通用するプレミアムなタイ米へ」。私の国はお米の国だから、それに用いるパッケージデザインブランドを作りたい。タイ米をブランドとして海外へ広め、それぞれの国の皆が日常でタイ米を手に入れられるようにするのが目的です。今年の夏休みには、研究のためにタイ米の産地に行き、米農家でお話しを伺い、お米の育て方、お米の種類、産地の風景を感じたり写真で撮ったりしてきました。これから、パッケージのデザインに取り掛かって行きます。

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