2017.8.23

「ロータリーを身につけよう」
R.I.元理事、京都R.C.会員
千 玄室 君

私は、京都南ロータリークラブのチャーターメンバーとしてロータリーに入りました。その時から62年の歳月が流れました。

「ロータリーとは何か」。よく、考えます。「ロータリーに入っている以上、何か善いことをしないといけないな」「善いことができなくても、ああ、よかったなあと思うことが、一日に一回でもあればいいな」と。

そういうことができるようになるためにも、多様な職業の人が集まっているロータリーのなかで、いろいろな方とおつきあいをして、お話を聞いて、そして自分の心を潤していきたいと思います。心を潤すことによってはじめて、ロータリーというものの価値観が、それぞれの仕事を通じて生まれてくるのだと、私はこの頃、しみじみと思うのです。

ですから、このわずか1時間でも、皆さん方が、ロータリーに来てよかったな、ああ皆さん方に会えて本当によかったなと、爽やかな気持ちになれたならば、それは善人になっていくひとつの道しるべなのではないか。人生のなかで、そういう道しるべを与えてくれるのがロータリーという存在だろうと、私は思います。

人間にはいろいろな生き方がありますけれども、人間にとって一番大事なことは何か。やはり自分のつとめに対して、努力をすることだと思います。そして、2番目に大事なのは気力です。私は94歳になりましたが、皆さんから「変わりませんね。何かしているのですか」と尋ねられます。でも、特別なことは何もしていません。いまの私を、気力と努力が支えてくれています。そうして、今日も生かしていただいているのです。

生かされている私たちは、山あり谷ありの毎日のなかで自分を見つめて生きていかなければなりません。自分の行動を「四つのテスト」に照らし、ロータリーの奉仕に結びつけて考えていただきたいのです。奉仕は、人のためだけでなく、自分のためにすることでもあります。自分の生きている一つの証拠であるからです。そのように考えることができたなら、「ロータリーを身につける」ということができているのだと思います。

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