2017.8.2

― 新会員スピーチ ―
「京都と私のご縁」
(株)南都銀行 京都支店長
大西 廣到 君

私の出身地「川上村」は、奈良は「桜」で有名な吉野の更に奥まった所にある田舎で、古事記や日本書紀には初代天皇の「神武天皇」、二十一代天皇の「雄略天皇」に関わる地名伝承や「源義経」伝説を物語る地名があったり、「天武天皇」に創祀されたと伝えられる「丹生川上神社上社」など、謂れある神社が多く散在する深い歴史のある村です。

そして忘れてはならない歴史的人物は、後に造林王、近代林業のパイオニアと呼ばれた林業家「土倉庄三郎」であります。

1890年に生まれの「吉野林業の中興の祖」と呼ばれた同氏は、林業発展に力を入れ、優れた多くの木材を生産できるように工夫した独自の造林法を生み出し、全国各地にその技術を広め成果をあげました。

また「自分の財産の三分の一を国家のために使い、次の三分の一を教育と人のために使い、残りの三分の一で一家の経営をしたい」と語っていた方で、実際に私の母校「同志社大学」の設立の際に「新島襄」先生の活動に対する資金援助を行なったとのことは最近知った事実です。

私自身、京都勤務は初めてで京都との関わりは殆ど無いものと思い込んでいましたが、振り返れば意外と京都との「ご縁」が多いことに気付かされます。

その「ご縁」の始まりは、南北朝時代にまで遡るかもしれません。

同志社大学時代の4年間、京都で過ごしたことや、後に「日本林業の父」と呼ばれた「土倉庄三郎」が同志社大学設立時に遠い吉野の地から新島襄先生の活動を支援したということ。

そして、当クラブの前会長であります「松浦」様が、奈良の「唐招提寺」にてお務めされていたことや、今年4月「春の家族会」としての行き先が30年ぶりに「奈良」であったことなど、とても偶然とは思えない「ご縁」を強く感じています。

そして最後にもう一つ京都との「ご縁」は、我が愚息が京都サンガ所属の現役のJリーガーであることです。

愚息は地元小学校を卒業後、京都サンガU15に入団。U18では主将を務め、U15~U18までの年代別日本代表を経て高校3年の春にトップ昇格。

今期のサンガもJ1昇格は厳しい状況ですが、愚息が一刻も早くサンガに復帰し、名門クラブのJ1復活に貢献できればと願っています。

私自身も、これからもより多くの京都の方々と「ご縁」を結び、その「絆」を強くしていくことで、微力ながら父子鷹で「京都における地域社会とともに」発展していける一助になれればと思っています。

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