2017.7.26
「最近のロータリーの変化」
R.I.第2650地区 2016-17年度 ガバナー
刀根 荘兵衛 氏
7月1日に開かれたガバナー会で、石黒慶一R.I.理事の話を聞いた。石黒氏はアトランタの国際大会(6月)と、その前後の理事会に出席するため、アメリカに3週間ほど滞在したそうだ。その間、印象に残った言葉として、①End Polio(ポリオ撲滅)②Connect(つながり・絆)③Transform(変身)④Inspire(鼓舞する)の四つを挙げられた。いずれも、R.I.で最近、起きている変革の方向性を示す言葉だと私は思う。
R.I.の変化の方向性の基本は、「R.I.戦略計画」に示されている。2002-03年度のR.I.理事会の提案を受け、その計画づくりが始まり、ロータリーの新しい方向性が検討された。たとえば、ロータリー財団と国際ロータリーのあり方についても、かつての「車の両輪」から、両者が一体化した「ワン・ロータリー」へと変化している。
2007年に理事会は「R.I.戦略計画」の使命、ビジョン、中核となる価値観、優先項目(当時は七つ)を承認した。さらに2017年6月の理事会では、ビジョンが新しくなった。「私たちは、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、末永く続く変化を起こすために人びとが集まり、行動する世界を共に見据えています」とされた。今年度のイアン・ライズリーR.I.会長が掲げるテーマ「変化をもたらす」とも合致するものだ。
現在の優先項目は三つ。「クラブのサポートと強化」「人道的奉仕の重点化と増加」「公共イメージと認知度の向上」を掲げる。
その中でも最優先課題は、対外的には「ポリオ撲滅」、内部的には「会員増強」だ。
こういった方向性のなかで、2016年規定審議会では、標準ロータリークラブ定款が大きく変更された。この変更には、三つの特徴がある。一つ目が、クラブの運営に大幅な柔軟性、自主性が与えられたこと。二つ目は、柔軟性、自主性を与えるための例外規定が設けられたこと。三つ目は、この変更が理事会主導で提案されたことだ。このようなR.I.理事会の動きの背景には、世界の会員数減少への危機感があるのではないか、と思う。
これからはクラブの存在価値〈魅力・愛着・会員の絆〉が求められる時代になってきた。そのためにはクラブのビジョンづくりが最も大切だ。どんなクラブを目指すのか、皆で夢を語りその実現を目指す必要がある。
京都ロータリークラブ
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