2017.5.10

― 新会員スピーチ ―
「皮膚の魅力と私のささやかな趣味」
京都大学 医学研究科 教授
椛島 健治 君

皮膚は、外界と体内とを隔てる単なるバリアではなく、絶えず外来抗原の侵入に曝される最前線の免疫臓器です。そこでは、非自己である細菌・ウイルス、ハプテン、タンパク、自己抗原などの多彩な外来抗原に対する皮膚免疫・アレルギー反応が誘導されています。

従来、皮膚免疫細胞の動態や局在は、皮膚生検をもとにある一時期における二次元の世界から類推せざるを得ませんでした。しかしながら、近年の二光子励起顕微鏡システムなどの進歩により、時空間的に免疫細胞の動態や皮膚の構造変化を捉えることが可能になりました。また、蛍光分子プローブの開発により癌細胞や生体の構造が一細胞レベルで詳細に解析することも現実になりつつあります。

臨床の現場では、様々な疑問が生じます。その問題に対して我々は、生体試料を用いたりして、動物実験をはじめとする基礎研究により解き明かそうとします。今回は、皮膚免疫・アレルギー研究の最前線についてご紹介させて頂きました。

趣味はジョギングと登山です。6年ほど前に始めたささやかな趣味ですが、RC2というロータリークラブのジョギングの会にも参加させていただいています。今ではなんとかフルマラソンを3時間程度で走れる様になりました。その他、山を走る大会に出たりもしています。登山は北アルプスを中心に夏山、冬山登山を楽しんでいます。海外では、ネパールやアフリカをはじめ世界中の山に以前はよく登っていました。

以上の様に、皮膚の話と私の趣味について触れさせていただきました。今後も医学の発展に向けて臨床・研究・教育に精進したいと思います(さらにささやかな趣味も)。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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