2017.4.26

「コラムで綴るわがまち京都」
毎日新聞社 京都支局長
高村 洋一 君

悠久の歴史を刻むまち・京都は新聞コラムのネタに事欠かない。毎日新聞京都面「支局長からの手紙」などで日々の発見を紹介している。哲学の道に近い名刹、法然院の墓地にある戦前の哲学者、九鬼周造の墓の側面には西田幾多郎が揮毫したゲーテの詩の和訳が刻まれている。墓地に出かけて偶然、「平和よ光れ」と刻まれた、あるご夫婦の墓石を発見した。夫婦の身元を追跡。夫は元同志社中学教頭、妻はやはり元同志社中学教諭だった。夫はがんで在職死亡、何と妻は健在だった。先祖代々の墓を夫の遺骨と一緒に生前墓に模様替えしたという話だった。墓石にメッセージを刻むという発想は私にはなかった。

各国の文化施設巡りや多数の交流行事も京都ならではの楽しみ。ドイツ政府が運営する「ゲーテ・インスティトゥート・ヴィラ鴨川」にはドイツの芸術家が3カ月ずつ滞在し、京都の特別な空気に触れて音楽や美術のセンスを磨く。館内にはドイツレストランや図書館もあり、ドイツ文化に触れることができる。

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