2017.2.15

「本当の幸せは何処に-カンボジアで見つけた幸せを繋げて」
関西学院大学3年生
五井 梨奈 さん
増原 早紀 さん

私たちは、カンボジアにあるNGO団体で約半年間、日本語教師としてインターンシップを経験しました。

カンボジアでは、日本にいるときよりも幸せだと感じることがありました。なぜでしょうか。現地の人たちとの触れ合いのなかで思い至ったのは「幸せは自分がつくるもの」ということでした。自分自身の前向きな思いの先に、幸せはある、と思うのです。私たちは自ら異国の地に飛び込む決断をしたからこそ、カンボジアで多くの幸せを感じることができたのでしょう。

帰国後、カンボジアのために何ができるか、と考えました。カンボジアでは1970年代、ポル・ポト政権によって、多くの知識人が殺害されました。学校教育は廃止されました。そのことは現在の教育システムにも影を落としています。教員や教材の不足は深刻です。私たちは、お世話になったアンコールクラウ村のバイヨン中学校をモデル校化して、この学校からカンボジア全土に教育の重要性を伝えていきたい、と考えました。

教育に対する子どもたちの思いは、決して低くはありません。バイヨン中学の校舎建設事業には京都RCの皆さんのご支援があったと聞いて本当にうれしく思います。そのバイヨン中学校では、子どもたちが目を輝かせて、生態系や農業、歴史や文化を学んでいます。給料の低い教員のために寮を設けるなど、教育に必要な環境を整えようとする動きもあります。私たちの具体的なプランは、トイレをつくることでした。実はこのあたりのほとんどの家庭には、トイレがありません。森へ行き、穴を掘って用を足します。多感な年頃の女子中学生には、とても辛い環境です。学校に安心安全なトイレがあることは、登校するモチベーションになるのです。

私たちは「トイレ増築プロジェクト」を立ちあげました。昨年11月から2カ月間、クラウドファンディングというネット上のシステムを使って寄付を募りました。244万7,000円の支援が集まりました。現在は、さらに支援を募り、浄化システムと手洗い場も造りたいと考えています。目標をもった今、私たちは幸せを感じています。皆さまのご支援をお願いします。

京都ロータリークラブ
〒604-0924 京都市中京区河原町通御池上るヤサカ河原町ビル4F
Tel 075-231-8738 Fax 075-211-1172
office@kyotorotary.com

Copyright (c) 2007 Rotary Club of Kyoto. All Rights Reserved. Site Map